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コーヒー豆の種類はどう違うの?

 

「コーヒー」属には主な種が25ありますが、飲用のコーヒー用に商業的に栽培されているのはたったの3つです。

1 アラビカ種 アラビカ種は、世界のコーヒー豆市場のおよそ70パーセントを占めています。味わいが高く評価されているため、主にコーヒー専門店を通して売られています。アラビカ種は、地形がけわしい土地で栽培されるため、機械を使った収穫ができません。手で摘んで収穫するため、未熟な豆や熟しすぎの豆を収穫することが少なく、収穫時の選別の質が高まるのです。

2 ロブスタ種 ロブスタ種は、カフェイン含有量が高く、世界のコーヒー豆市場のおよそ27パーセントを占めています。生産費は安いのですが、味わいの評価が低いため、インスタントコーヒー用として売られることも多いのです。主にインドネシア、西アフリカ、ベトナムで生産されています。

3 リベリカ種 リベリカ種は、マレーシア、リベリア、象牙海岸で栽培され、世界のコーヒー豆市場のおよそ3パーセントを占めています。(別名リベリアンコーヒー)

多くの栽培品種は、生産量を増やしたり、病気への耐性を向上させたり、カップで飲む際の品質を改善したりするために、接ぎ木によってこれらの品種から開発されて来たのです。

アラビカ種で最も有名な栽培種はティピカとブルボンで、ティピカの方が古い種です。歴史的に見ると、ティピカはラテンアメリカとアジアで栽培され、一方ブルボンは南アメリカで栽培された後、フランスの植民地ブルボンを経由し、東アフリカで栽培されるようになりました。

主な2つの種(アラビカとロブスタ)から開発されたその他の栽培種には、次のようなものがあります。

  • ワイルドコーヒー:エチオピア原産のコーヒー種“Coffea racemosa Lour”の一般名
  • バロンゴトーレッド:’Catuai Red’とほぼ同じコーヒー豆の栽培種。ハワイの数か所で栽培されています。
  • ブルーマウンテン:別名通常ジャマイカ又はケニアとして知られています。アラビカ種の栽培種で、ジャマイカが起源ですが、現在はハワイ、パプアニューギニア、ケニヤで栽培されています。すばらしい風味の最高のコーヒーです。木の実のような香りとさわやかな酸味と独特のビーフブリオンのような風味が特徴です。
  • ブルボン:アラビカ種の栽培種の一つで、最初はインド洋のマダガスカル島の東部にあるフランス支配下のブルボン島で栽培されました。
  • ブラジルコーヒー:ブルボンとティピカを交配して作られた品種の一般名です。
  • カラコル/カラコルリ:貝殻を意味するスペイン語からとられ、ピーベリーコーヒー豆を指します。
  • カティモー:カツーラとヒブリド・デ・チモーの系統を交配して1959年にポルトガルで開発された栽培種のコーヒー豆です。この品種はコーヒー葉さび病への抵抗力があります。最新の栽培種は生産量に優れていますが、品質は平均的なものです。
  • カツアイ:ムンド・ノボとカツーラ・アラビカの栽培種の交配種です。生産量が高く、黄色や赤のさくらんぼ色で知られています。
  • カツーラ:比較的最近開発されたアラビカ種の亜種で、一般的に成熟が早く、生産量が多く、ブルボンやティピカのような伝統的な「古いアラビカ」の種類よりも、病気への耐性が強い品種です。
  • コロンビア:コロンビア原産の栽培種です。生命力が強く、生産量は多いのですが、味わいは平均的なものです。
  • コンジェンシス:コンゴの貯蔵所に由来するコーヒー豆の栽培種で、品質はいいのですが、収穫量が低いのです。商業的な栽培には向きません。
  • デウェブレイルト:コーヒー豆の栽培種で、ベルギー領コンゴの森で自生している所を発見されました。商業的な栽培には向かないと見られています。
  • ディボウスキールト:このコーヒー豆の栽培種はアフリカの熱帯地方のユーコフィアのグループに由来します。商業的な栽培には向かないと見られています。
  • エクセルサ:コーヒー豆の栽培種で1904年に発見されました。生来病気への耐性があり、収量が多いのです。熟成すると、バール・アラビカに似た香ばしく、心地よい味わいを生み出します。
  • グアダルペ:アラビカの栽培種で、現在ハワイで評価が行われています。
  • グァテマラアラビカの栽培種で、現在ハワイで評価が行われています。
  • ヒブリド・デ・チモール:アラビカとロブスタが自然交配してできた栽培種です。44の染色体を持っているというところがアラビカに似ています。
  • イカツ:「アラビカ&ロブスタ交配種」を、アラビカの栽培種のモンドとカツーラと交配した栽培種です。
  • インタースピシフィック・ハオブリッド:コーヒー種のハイブリッドで、次の種が含まれています。イカツ(ブラジル原産;ブルボンとMN&ロブスタの交配種)、S2828(インド原産;アラビカ&リベリアの交配種)、アラブスタ(象牙海岸原産;アラビカ&ロブスタの交配種)
  • ‘K7’, ‘SL6’, ‘SL26’, ‘H66″, ‘KP532’:有望な新種の栽培種で、ヘミレイアのようなコーヒーの病気の変種への耐性が優れています。
  • ケント:アラビカコーヒー豆の栽培種で、当初はインドのマイソールで開発され、その後東アフリカで栽培されました。高収量で、コーヒー葉さび病への耐性は強いのですが、コーヒー果実病に弱いのです。徐々に’S.288′, ‘S.333’ and ‘S.795’のような耐性の強い栽培種に置き換えられています。
  • コウイロウ:ロブスタの1種で、名前はマダガスカル島のガボンの川に由来します。
  • ローリナ:干ばつに耐性のある栽培種で、味わいは優れていますが、生産量は平均的なものです。
  • マラゴジペ:「象の豆」としても知られています。ティピカの突然変異種で、1884年にブラジルのバヒア州マラゴジペ郡で発見されました。
  • モーリシアナ:コーヒー豆の栽培種で、飲むと苦みがあります。商業的な栽培には向かないと見られています。
  • ンド・ノボ:アラビカ種とブルボン種の自然交配種で、ブラジルで生まれました。生命力がたくましく、3500フィートから5500フィート(1070メートル1525メートル)の高度でも十分に成長し、病気への耐性があり、生産量が多いのです。他の栽培種に比べると成長が遅い傾向があります。
  • ネオ・アーノルディアナ:コーヒー豆の栽培種で、高収量であるためコンゴの何か所かで栽培されています。商業的な栽培には向かないと見られています。
  • ンガンダ:カネポラ種の真っすぐに立ったものがロブスタと呼ばれる一方で、その普及品種はンガンダ又はコウイロウとしても知られています。
  • パカ:エルサルバドールの農学者によって開発されたこのアラビカの栽培種は、低木でブルボンよりも収穫量が多く、ラテンアメリカでは人気があるものの、多くの人が味の品質は劣ると考えています。
  • パカマラ:アラビカの栽培種で、低収量で大型豆の品種マラゴジペと、もっと高収量のパカとの交配種です。エルサルバドールで1960年代に開発され、平均的なコーヒー豆よりも75パーセントも大きな豆です。
  • パチェコリス:アラビカの栽培種で、栽培種のカツーラとパチェコマムの交配種です。最初はマタケスクインタでガテマラを栽培している農場で発見されました。
  • パチェコマム:ガテマラのサンタローザで開発されたティピカの栽培種の変種です。適応力に優れ、口当たりがよく、多少風味に欠けます。
  • プリーンガー:コーヒーの木の栽培種で、現在ハワイで評価を受けています。
  • プレトリア:コーヒーの木の栽培種で、現在ハワイで評価を受けています。
  • パーパレスント:コーヒーの木の栽培種でめったにない紫の葉をつけることが特徴的です。
  • ラセモサ:コーヒー豆の栽培種で、乾季に葉を落とし、雨季の始まりに再び葉を付けます。一般的には味が劣ると評価されており、商業的な栽培には向かないと見られています。
  • ルイル11:新しい小粒の交配種で、ケニヤのルイルのコーヒー研究所で開発され、1985年から市場に出回っています。ルイル11はコーヒー果実病とコーヒー葉サビ病に耐性があります。また、高収量で、通常の2倍の密度で栽培しても大丈夫です。
  • サンラモン:アラビカの小型種です。樹高は低く、風に強く、高収量で、干ばつに耐性があります。
  • チコ:中央アメリカで栽培されるアラビカの栽培種です。
  • チモールハイブリッド:1940年代にチモールで発見されたコーヒーの木の品種で、アラビカ種とロブスタ種が自然状態で交配しています。
  • ティピカ:アラビカ種の1種で、エチオピア原産です。バールティピカは最も古く、最も良く知られたコーヒーの品種で、世界のコーヒー生産の大半を占めています。ラテンアメリカのコーヒーの中で最も品質の良いものの中には、ティピカから作られたものもあります。低収量というマイナス面を、味わいの良さで埋め合わせしています。
  • ビラロボス;アラビカの栽培種で、栽培種のサンロマンに由来し、コスタリカで移植に成功しています。
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