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コーヒーがもたらす12の健康増進効果と6つの悪影響

 

コーヒーは数世紀にわたり、賞賛され、また嘲られもして来ました。性的不能や狂気を引き起こすと非難され、ときには怠惰を治すとか、天からの贈り物であるとかされて来ました。重みがあるのです。では今、コーヒーのもたらす利害に関して、どのようなことが科学的に明らかにされているのでしょうか。

カフェインは、世界中で広く使われている精神に作用する物質で、コーヒーの成分として最もよく知られています。カフェインが人体に及ぼす健康増進効果については研究が進んでいますが、コーヒーは数千もの様々な物質を含んだ複雑な飲物なのです。カフェイン抜きコーヒーもカフェイン入りコーヒーも同じ健康増進効果があり、コーヒーがもたらす健康増進効果の多くはカフェインとは関係がない、と述べている研究もあります。

コーヒーが人体にもたらす利害に関する研究は、まだ完成にはほど遠いところにはありますが、ここに今現在分かっていることのリストを挙げてみましょう。

12の健康増進効果

  • コーヒーは身体能力を向上させます。コーヒーを1杯運動の1時間前に飲むと、運動能力が11~12パーセント上昇します。カフェインは血液中のアドレナリン濃度を上昇させます。アドレナリンは人体の「闘争か逃走」のホルモンで、身体活動に備えるのです。
  • コーヒーは減量に役立ちます。コーヒーにはマグネシウムとカリウムが含まれており、これらの物質は人体がインスリンを使うのを助け、血糖値を調節し、砂糖の入ったおかしを食べたい気持ちを抑えてくれます。
  • コーヒーは脂肪を燃やす手助けをします。カフェインは脂肪細胞を分解するのを助け、それを運動のための燃料として使います。
  • コーヒーは集中力と注意力を高めます。1日に1~6杯程度カフェイン入りコーヒーを飲むと、集中し力と注意力が高まります。
  • コーヒーは死亡リスクを低減します。研究結果が示すところによれば、コーヒーを飲む人が若年死するリスクは、飲まない人に比べ、25パーセント低減します。
  • コーヒーはがんの発症リスクを低減します。ある研究が示すところによれば、コーヒーを飲むと、男性の前立腺がんの発症リスクが20パーセント低減し、女性の子宮内膜がんの発症リスクが25パーセント低減します。この臨床試験に参加した人たちは、コーヒーを1日4杯飲んでいました。カフェインはまた、皮膚がんで最もよく見られる基底細胞がんの発症を抑える働きがあります。
  • コーヒーは脳卒中の発症リスクを低減します。コーヒーを適度に(1日2~4杯)飲んでいると、脳卒中の発症リスクが低減します。
  • コーヒーはパーキンソン病の発症リスクを低減します。研究結果が示すところによれば、毎日コーヒーを飲んでいると、パーキンソン病の発症リスクが25パーセント低減します。コーヒーを飲むと、パーキンソン病の影響を受ける脳の部分が活発化することが確認されています。
  • コーヒーは体を守ります。コーヒーには抗酸化成分がたくさん含まれており、抗酸化成分は、体内のフリーラジカルと戦う、体を守る小さな戦士のような働きをしています。
  • コーヒーは2型糖尿病の発症リスクを低減します。カフェインはインスリン感受性を減らし、耐糖能を弱め、その結果、2型糖尿病の発症リスクが低減します。
  • コーヒーは脳を守ります。血中のカフェイン濃度が高いとアルツハイマー病の発症リスクが低減し、また、認知症の発症リスクも低減します。
  • コーヒーは気分を明るくし、うつ病と戦うのを助け、自殺のリスクを低減します。カフェインは中枢神経系を刺激し、気分を高揚させるセロトニン、ドーパミンなどの神経伝達物質の産出を促進します。コーヒーを1日2杯飲むと、自殺のリスクが50パーセント低減します。

6つのマイナス効果とリスク

  • 粗悪なコーヒーは毒になります。品質が粗悪なコーヒーには不純物がたくさん含まれており、病気になったり、頭痛が起きたり、気分が悪くなったりします。成熟しすぎたり、悪くなったりしたコーヒー豆でいれたコーヒーを飲むと、このようなことが起きます。1粒でも悪くなった豆が入っていると、コーヒーは毒になります。品質の高いコーヒーを飲んでいれば、そのような心配はありません。
  • コーヒーに殺されることもあります。そう、もし短い時間で80~100杯(23リットル)飲めばですが。こんなに飲むと死ぬこともありますし、カフェインが体内に10~13グラムも蓄積します。でも、どんな液体でも23リットルは多すぎて、そんなに飲む前にほとんど吐き出してしまします。水だって23リットルも飲んだら死にます。
  • コーヒーは不眠症と不安を引き起こします。これもカフェインが原因です。おすすめのカフェイン摂取量は最大で400ミリグラムで、おおよそコーヒー4杯で摂取する量と同じです。カフェイン感受性の強い人であれば、コーヒーには注意が必要です。どんな量でどんなコーヒーが適しているか、あるいは適していないか、すでにお分かりとは思いますが。人間が摂取しても安全なカフェインの量は、実は私たちのDNAに最初から組み込まれているのです。
  • 妊娠中は1日1杯より多く飲まないように。コーヒーが胎児に及ぼす影響に関する研究結果については議論があるものの、これだけは確かです。妊娠中にコーヒーを飲むと、カフェインが胎児にも吸収され、胎児が高カフェイン感受性になります。ですから、もしヘビー級のコーヒー愛好家で妊娠中も飲むのを止められないのであれば、少なくともコーヒーを飲む量を1日1杯に減らしましょう。
  • コレステロール値が高い方は、ろ過したコーヒーを飲みましょう。コーヒー豆には、LDLコレステロール値を上げる2つの成分、カフェストールとカヴェウルが含まれています。コーヒーをろ過するとLDLのほとんどは取れますが、カフェストールとカヴェウルは、エスプレッソやトルココーヒー、フレンチプレス、スカンジナビア風の「調理済みコーヒー」には入っています。

o エスプレッソ1杯で摂取するLDLはごく少量なので、通常のコレステロール値の人であれば心配ありません。診断の予備段階において行われた研究結果によると、カフェストールとカヴェウルには何らかの抗がん効果があり、また肝臓にもいいことが判明しています。

  • 子供がコーヒーを飲むとおねしょが増えます。ある調査によれば、5~7歳の子どもがコーヒーを飲むと、夜尿症(おねしょとも言いますが)が増えます。

では、コーヒーは体にいいの、それとも悪いの?

コレステロール値が高いか、カフェイン感受性があるか、妊娠中か、子供(又は子供の親)であれば、コーヒーを飲むのには十分注意が必要です。

その他の人たちにとっては、コーヒーを適切な分量(1日1~6杯)飲むのは、健康にいいことです。コーヒーは重い病気を予防し、心と筋肉の働きを活性化し、減量の役にも立ちます。忘れないでいただきたいのは、毒素が含まれていないスペシャルティコーヒーを注意深くいれて飲んでいる限りは、コーヒーが健康にいいと知った上で大いに楽しみましょう。この記事の全文を読む時間を割いていただいた方は(感謝します!)、どうか友人の方にもここで述べたことを知っていただけるよう教えてあげてください。